日本嚥下医学会とは
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日本嚥下医学会は嚥下に関する諸問題を解決するために1981年に嚥下研究会として結成されました。メンバーは耳鼻咽喉科医、外科医、内科医,リハビリテーション医やOT、ST、PTなど広く門戸を開放しています。
研究の対象は嚥下の病態生理に関する基礎的なテーマから嚥下障害の診断と治療といった臨床的な問題まで幅広いジャンルを網羅しています。年に1回総会を行い演題を募集しておりましたが、第19回から日本気管食道科学会のサテライトシンポジウムとなり、第20回から日本嚥下研究会と名称を改めました。さらに平成16年からは日本気管食道科学会から独立し、会則を改め名称も日本嚥下医学会と改称することになりました。
〒812-8582福岡市東区馬出3-1-1 Tel:092-642-5668 Fax:092-642-5685
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理事長からごあいさつ
この度、伝統ある日本嚥下医学会の理事長に就任に致しました。本学会は日本で最も早く、1981年(昭和56年)に嚥下研究会として耳鼻咽喉科の医師を中心に発足しました。当時は小さな部屋で夜明けまで熱心に討議がなされていたと聞き及んでおります。
その後、神経内科やリハビリテーション科、消化器外科、呼吸器科などの医師、さらに歯科医師、そして看護師やSTなどのコメディカルが参加する学際的な会として、名称も「日本嚥下医学会」と改め、発展して来ました。しかし、現在でも会員の中心は耳鼻咽喉科であり、どうしても耳鼻咽喉科の会であるというイメージが強くあります。そのような中でリハビリテーション医である私が第3代目の理事長に選ばれましたことは本学会の大きな決断であり、転換点として身の引き締まる思いです。
私自身は平成元年から本会に参加し、基礎的知識と臨床、特に嚥下の手術について知識を深めて参りました。以前は「仕方ない」「どうしようもない」としてあきらめ、放置されていた患者さん達が、実は手術やリハビリテーションで食べることが出来るということが明らかになり、徐々に認知され始めた時期に当たります。
しかし、当時は嚥下障害がそれほど注目を浴びることはあまりありませんでした。その後医療の進歩、高齢社会の到来とともに嚥下障害が如何に重大な問題であるかが明らかとなってきました。高度な医療によって救命されても、口からものを食べられないという患者さんは多く、日々苦しんでいます。本会はこの問題を正面から取り上げ、医学的に解決しようと取り組んでいる学会です。
現在学会の抱える問題としては、単独の雑誌を持たないこと、会員数が500人余りと少ない点などが上げられると思います。今後の方針として長年の悲願である固有の雑誌の刊行(現在は耳鼻と臨床の特集として1/年刊行)、学会員の倍増をあげたいと思います。特に医師の会員をたくさん募り、名前のごとく「嚥下医学会」本来の使命を果たしたいと思っています。嚥下障害の診断・治療には医師以外、看護師、言語聴覚士、歯科医師、管理栄養士などきわめて多数の職種によるチーム医療が必要です。しかし現実には嚥下障害治療のチームのリーダーとしてリスク管理に当たる医師の参加が少なく、医療現場の混乱を助長していると云わざるをえません。多数の医師が嚥下障害の臨床に積極的に参加してこそ、この分野の発展があると考えます。
本学会がますます発展するために微力ながら精進したいと決意しております。会員諸氏のご活躍を祈念すると同時に、学会運営に一層のご助力をお願い申し上げます。
<平成21年3月吉日>



